ホーム > ひょうご国際交流団体連絡協議会 > “応援しよう”ひょうごの仲間 > 【第23回】コミュニケーションは挨拶から
更新日:2020年3月4日
ここから本文です。
氏名:イクトゥット・ゲデ・メルタヤサ
職業:工場勤務
出身国:インドネシア
推薦者:NPO法人ねひめカレッジ(加西市国際交流協会)
加西市の工場で、溶接の仕事をしています。道路の鉄筋コンクリートなどを作っています。
私はインドネシアのバリ島出身です。バリ島の高校の食堂で調理の仕事をしていました。
私が生まれ育ったインドネシアは昔、とても貧しい国でした。
私は自分の人生を変えたくて14年前に来日しました。ちょうどその時、日本の工場が研修生の募集をしており、応募しました。
インドネシア語、バリ語、日本語です。
私が生まれ育ったバリ島は、海がきれいで、動物園などの観光スポットやケチャダンスというバリ舞踊で有名です。昔、バリ島がまだあまり知られていなかった頃、インドネシアというとアマゾンやジャングルのイメージが強かったのですが、インドネシアは仏教国でもあり、世界遺産の寺院もたくさんあり、見どころが多い国です。
京都が好きです。京都の街並みや神社、仏閣、さらに京都の季節ごとの景色はどこを切り取っても綺麗で好きです。
住む場所としては、長年住んでいる加西市が住みやすくて好きです。
加西市は空気がきれいで、人々がとても優しいです。故郷の昔のインドネシアのような懐かしさを感じます。
ラーメンです。特にとんこつラーメンが好きです。
逆に苦手なものは、生の魚で寿司や刺身は食べられません。インドネシアでも生魚は食べません。
「住めば都」という言葉です。
インドネシアにも同じ意味のことわざがあって、どの国にいても、その場所の文化や習慣に合わせて生活することを大切にしています。生活する場所は自分の土台として、生きる支えになる大事なものだからです。
加西市のボランティアとして、村の草刈や掃除、加西市国際交流協会のイベントに参加したり、
日本語の勉強をしています。そういった地域の行事やイベントに参加し、いろんな人たちと交流することがとても好きです。
これからもいろんなことにチャレンジして、その経験を活かして誰かの役に立ちたいと思っています。
私が日本に来てから、生活をする上で様々な困難なことがありました。日本語の言葉の壁だけでなく、病院にかかった時や、トイレの使い方ですら分からず、苦労しました。
そういった自分自身が経験したことを活かして、これから来日する外国人に伝え、誰かの役に立てれば私も嬉しいです。
私にとって、仕事や家庭など、日本に来てからが自分の人生のスタートでした。
今までお世話になってきた多くの人たちへの恩返しの意味でも、かつての私のように、これから来日し、生活を始める外国人の人たちを少しでも助けたいと願っています。
兵庫県に来た際は姫路城にぜひ行ってください。すでに有名ですが、素晴らしいお城だと思います。
県外では、京都をお薦めしたいです。京都の金閣寺や清水寺をぜひ訪れて下さい。日本ならではの寺の素晴らしさも見どころです。どの季節も見ごたえがありますが、私は特に秋の京都の風景が好きで、おすすめです。
文化の違いもあると思いますが、日本の人たちは、人間関係においても何においても「きちんとしすぎ」であると感じます。インドネシアでは町の誰もが挨拶をし、気さくに声をかけあう文化があります。日本で生活していると、時折、狭く、閉ざされた空気を感じます。仕事以外では、もう少しお互いくだけてもいいと思います。
私の住む団地でも、生活音や様々な原因で問題が起きることがありますが、全てのコミュニケーションの始まりは「挨拶」であると私は思います。今の職場で私は自分から、立場に関係なく挨拶をするように心がけました。すると、社内の人間関係がとてもよくなりました。
ぜひ、日本の皆さんも手を上げて、自分から積極的に挨拶をしてみませんか。
お問い合わせ
公益財団法人兵庫県国際交流協会 企画調整部 企画広報課
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 国際健康開発センター2F
電話番号:078-230-3267
ファクス:078-230-3280
Copyright © Hyogo International Association All Rights Reserved.