ホーム > ひょうご国際交流団体連絡協議会 > “応援しよう”ひょうごの仲間 > 【第43回】インドの太鼓"タブラ"で広がる交流の輪
更新日:2022年9月5日
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氏名:アシュウィ二・クマール・ミシュラ
職業:タブラ奏者、インド・ネパール料理レストランの経営
出身国:インド
推薦者:稲美町国際交流協会
私は「タブラ」というインドの太鼓の演奏者をしています。これまでインドフェアやインディア・メーラーといったフェスティバルで演奏しており、新型コロナウイルスの流行以前は日本全国の様々な都市でコンサートをしていました。
また、インド・ネパール料理のレストランを経営しています。
タブラの演奏家として、インドを拠点に、ヨーロッパなど様々な国でコンサートを行ってきました。
日本にも7回ほどコンサートで来たことがあります。
小さい頃から身近にあったタブラに興味を持ち、15歳で本格的に練習を始め、バナラス・ヒンドゥー大学でインドの古典音楽の修士号を取得しました。
インドで出会った日本人の妻との結婚を機に、日本に来ました。初めはインドとの違いに戸惑うことも多かったですが、優しい日本の方々との出会いのなかで徐々に日本社会に溶け込むことができました。
ヒンディー語、英語、日本語です。日本語については今も勉強中です。
私はインド北部にあるデヴァラという村の出身です。ワラナシから30kmほど離れたところにある人口約800人のこの村は、村人全員が知り合いという環境で、優しくて誠実な人が多いです。ワラナシに住んでいたこともあり、その時は近くに流れるガンジス川へ沐浴や洗濯をしに毎日行っていました。
インドでは毎日のように様々なフェスティバルが開催されていて、人々は一緒にご飯を食べるなどしてお祝いをします。街中には牛やヤギ、サルといった動物が歩いており、人と動物が調和して暮らしています。
私が暮らしている稲美町の町と、高野山です。稲美町には親切な方が多く、私が畑仕事をしていると近所の方が気さくに声をかけてくれ、中にはインドに興味を持って質問してくれる方もいます。また、タブラの練習を数日していないと、音色が聞こえないからと心配して訪ねに来てくれる方もいます。
高野山はコンサートで3回ほど訪れたことがありますが、美しい山々に囲まれており、朝4時ごろから鳥のさえずりが聞こえてとても癒されます。
カニとフグです。日本に来て初めてその美味しさを知りました。
生まれてからずっとベジタリアンの家庭で育ったため、日本に来てから初めて口にするものが多かったです。
वसुधैव कुटुम्बकम् (Vasudhaiva Kutumbakam)
サンスクリット語で「世界は一つの家族」という言葉です。私はこの言葉を信じています。
タブラを演奏したり、畑のお世話をします。夏にはオクラやかぼちゃ、茄子、ゴーヤなど約10種類の野菜を育てています。
また、妻や3人の子ども達との時間を楽しみます。
タブラの演奏を通して、たくさんの友達を作りたいです。
音楽は人と人との繋がりを生み出すものだと思っています。これからもより多くの人の心に響く音楽を奏で続けたいです。
兵庫県では、都会と農村暮らしとの両方を味わうことができます。
また、有馬温泉、ハーバーランド、淡路夢舞台、口銀谷、砥峰高原、兵庫県立コウノトリの郷公園、竹田城、姫路城など、楽しい時間を過ごせる場所がたくさんあります!
近代化が進むなかでも、日本特有の文化や伝統を守り、次の世代へ継承していって欲しいです。日本には尺八や三味線など、独自の素晴らしい楽器があります。しかし、学校教育では西洋の楽器を習うことの方が多く、日本の伝統楽器を習う機会が少ない印象で、少し残念に思います。日本の素晴らしい文化に誇りを持って欲しいです。
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