【第39回】数々の国でのボランティアを経て丹波篠山市へ

氏名：バリー・サンダース

職業：キリスト教牧師、英語教師、ツアーガイド

出身国：イギリス

推薦者：丹波篠山市国際姉妹都市委員会

   

 

●どんな仕事をしていますか？

1977年から国際キリスト教ボランティア活動に携わっています。その他には、1981年に南米で英語を教え始め、1997年からはキリスト教結婚式の牧師となりました。日本でも、これら３つの活動に関わっています。ここ4年は、「丹波篠山まちのコンシェルジュ」としてのボランティア活動もしており、市役所と一緒に丹波篠山市へのツーリズム促進のお手伝いをしています。

●日本に来る前は、どんな仕事をしていましたか？

学業を終え、さらにテクニカルカレッジに在学した後、5年間の見習い期間を経て整備士になりました。整備士として数年働いてから、国際キリスト教ボランティア活動を始めました。多数のヨーロッパ諸国と南米の貧しいコミュニティでボランティアとして、子供や大人と一緒に社会改善事業に取り組みました。

●日本に来たきっかけは何ですか？

訪日前はインドを拠点に、ボランティアセンターの維持管理の手助けや若者対象の教育セミナーに参加していましたが、長年のイギリス人の友人から日本での教育プロジェクトを手伝ってほしいとの誘いを受けました。そのプロジェクトでは、支援や管理だけではなく、子どもたちや若者と直接関わることができました。

●話せる言葉は何ですか？

英語と日本語、スペイン語を話します。様々な国で働いたため、ドイツ語とポルトガル語やオランダ語も少しわかります。

●あなたの国について教えてください。

私のふるさとはヘメル・ヘムステッド(Hemel Hempstead)で、日本語で言うところの「ベッドタウン」です。第2次世界大戦直後に建てられた家がほとんどで、戦時中と戦後にロンドンから避難してきた人達への救済地でもありました。残念なことに、町には欠落している物（お店等）が多く、様々な投票で「イギリスで最も醜い街」に選ばれました。けれども、旧グランドユニオン運河沿いなどの歴史的な地域は、田舎の文化や建物、自然環境等の面でとても素晴らしいです。

●一番好きな日本の場所は？

難しい質問ですね！過去には千葉、埼玉、岐阜、北九州、熊本、神戸、大阪に住み、今は丹波篠山市に住んでいます。何を決め手にすればよいでしょうね？地域のコミュニティ、自然、歴史、市の雰囲気が大好きなので、現在の居住地である丹波篠山市を選びたいと思います。

●一番好きな兵庫県（日本）の食べ物は？

一番好きな食べ物はぼたん鍋です。冬の数か月しか食べられないのが残念です！

●好きな言葉は何ですか？その理由は？

“Love never fails!”「愛は決して絶えることがない！」です。
私たち人間の愛に対する理解は非常に限られていて、真の愛とは何なのかよく理解できていません。この言葉は聖書の言葉ですが、本当に愛しているのなら、どのような状況下においても大切な人を見捨てたり、諦めたり、愛することを止めないのだと、常に思い出させてくれます。

●休みの日は何をして過ごしていますか？

仕事の性質上、ほとんどの週末や祝日は仕事をしています。結婚式の司式をしているか、英語を教えているか、または様々なボランティア事業のお手伝いをしています。

●将来の夢や目標を聞かせてください。

歴史上、70〜80代の人々が世界に最も大きな変化を起こしてきたとされています。ですから私の本番はこれからです。どのような将来かはわかりませんが、誠心誠意、自分の最善を尽くし続け、新しい日を迎えるたびに感謝しています。

●海外から来る人々に兵庫県（日本）のＰＲをお願いします。

日本の全てを１つの県で見たいなら、兵庫県に来てください。冬のスノーボードから夏のウィンドサーフィン、歴史的文化の町から近代都市、伝統的な農業から最新の有機栽培技術、美しい山々から街中のお祭りまで、兵庫県にはすべてが揃っています！

●日本の皆さんに一言

私は日本のおもてなしの素晴らしさをよく思い出します。人々がとてもよくしてくれます。近所の人も、見知らぬ人も、行政の人もです。おもてなしや接遇等については多くの国が問題を抱えていますが、他国に比べ、日本は本当に素晴らしいということを日本人多くは認識していないように思います。