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更新日:2020年3月17日
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氏名:ジェラルド・テテル
職業:英語講師
出身国:アメリカ
推薦者:西宮市国際交流協会
現在は大人向けの英会話学校で働きながら、夙川に託児所・英会話スクールを立ち上げる準備をしているところです。去年の9月から毎月、英米文化の紹介イベントを行なっていて、4月からは週5日で本格的に開校する予定です。
日本に来る前はワシントンD.C.の高校で歴史の教員をしていました。昔から教えたり人の役に立つ仕事がしたくて、子どものころから先生になりたいと思っていました。日本に来てからもそれは変わっていません。
高校を卒業してから大学に入る前に、ギャップ・イヤー(進学・就職の前に1年「休む」ことで留学、旅行、ワーホリ、ボランティア活動などを行うこと)をとって家族がゆかりのあるフランスで1年暮らしていたときに、言語や文化を学ぶのがすごく楽しいと思いました。それで、アニメのドラゴンボールや寿司にハマっていた大学時代に、また似たような体験を、今度は日本でしてみたいと思いました。数年アメリカで教師をしているうちに、「日本に今行かないともう行く機会がない」、「行かなかったら一生後悔する」と思い切って来日を決意し、西宮へ来ました。今では、本当に来てよかったと思います。
英語とフランス語が話せます。日本語も日常会話レベルは話せます。家で奥さんとはほとんど日本語で話しますが、メッセージなどのやり取りは英語でしています。
今どきアメリカの話をするとき、政治的な話になりがちですが、アメリカが国として揚げる理念は本当に感銘を与えるもので、それがアメリカの素晴らしいところだと思います。
私の故郷のノースカロライナ州ダーラム市はデューク大学やノースカロライナ州立大学、リサーチ・トライアングル・パーク(全米最大級のハイテクパーク)が有名で、世界一美味しい酢ベースのバーベキュー(ノースカロライナ特有の名物)もあります、是非食べに来てください!大学やパークの影響もあって博士号取得者の割合がとても高く、都市部と自然のバランスが良い暮らしやすいところです。近年では、グルメの街としての人気も高まり、帰る度に観光客が増えていると感じます。
日本中を色々と回ったことがあるのですが、西宮が大好きです。近所の人たちもとても親切で暮らしやすいですし、国内を回るための拠点としても、とても便利です。西宮市国際交流協会や西宮神社でのイベントや祭りも多く、とても楽しく過ごしています。あと、甲山周辺を歩くのも好きです。
最初来日した時に勤務先が西宮になったのは、たまたまでしたが、もし別の場所になっていたら今でも日本に暮らしていることはなかったと思います。
日本に来る前から寿司が大好きで、今も日本食の中では一番です。ですが、日本に来てチキン南蛮、親子丼、お好み焼きなど、驚くほど美味しいものとたくさん出会いました。西宮に来てしばらくたってから一時期、甲子園にある「TORISAN」という居酒屋でバイトをしていましたが、そこのチキン南蛮は絶品です。
「猪」という言葉の音が大好きです。初めて聞いたのは車の中で寝ている最中に、山道で急に止まった時でした。理由を聞いたら運転手さんが「イノシシ、イノシシ」と答えて、すごく面白い音だと思って今も好きです。あと、自分が亥年生まれであるのも一つの理由かもしれませんね(笑)。
最近は学校の開校準備に専念していますが、料理が好きなのでよく作ります。また、家でディナーパーティーを開いたり、友達とボードゲームやアルティメットフリズビーをして遊んだりしています。最初に西宮に来た時から西宮市国際交流協会に関わっていて、料理教室や子供向けの文化紹介、英語教室の先生もしています。
また、協会を通してのつながりで、毎年西宮神社の戎まつりや十日えびすで神輿を担いだり、福男選びでは、ボランティアとして参拝者の誘導やごみの回収などをしていて、最近は大阪の住吉大社でも手伝っています。知り合いの外国人にも声をかけて、一緒に活動ができて楽しいです。
将来の大きな夢は、この学校をどんどん大きくして、幼稚園から高校まで含む大規模なバイリンガル・スクールまで築き上げることです。日本の若者を世界とつなげて、彼らの夢を叶える力になりたいです。あと、現在は日本語能力試験の3級を取得していますが、いずれは1級まで取得したいです。
日本を訪れるのには悪い時期はないと思いますが、初めて来る方には、野球シーズンに来て甲子園で阪神タイガースの試合を見ることをお勧めします。試合の後は、近くにある「TORISAN」でビールとチキン南蛮を頼んでみてください。冬に来るなら、西宮神社の初詣と十日えびすを見に来てください。夏の時期なら国際交流協会を通じて、海外の方も9月の祭りでえびす様を担げることもあります。
日本を訪れた私の家族や友達も、みんな日本が大好きになりました。日本社会は個人それぞれの個性があるよりも、みんな統一して同じであるのが大事だと思われがちです。しかし、ここで暮らしている時間が長くなればなるほど、一人ひとりが自分の「色」を足しているのが分かり、以前にも増して感心するようになりました。
そして、わたしたち外国人が暮らしやすい社会にするために頑張る皆さん、言語や文化を教えるために時間と労力をかけてくれるボランティアの皆さんに、心から感謝します。
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