ホーム > ひょうご国際交流団体連絡協議会 > “応援しよう”ひょうごの仲間 > 【第34回】オーストラリアからの新しい風を子どもたちへ
更新日:2020年12月23日
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氏名:根本 ミッシェル
職業:英語の講師
出身国:オーストラリア
推薦者:猪名川町国際交流協会
幼稚園と小学校の子供たちと大学の生徒たちに英語を教えています。
幼稚園児と小学生には自分の教室を開いて教えています。以前は大阪で教えていましたが、娘のために自然豊かな田舎へ引っ越すことを決め、主人の実家がある猪名川町へ引っ越しました。猪名川町では、子供がまだ小さかったことや、当時、英会話スクールがあまりなく、周りの人から声がかかったということがきっかけで、自分の教室をオープンしました。
12年前に大学で教えていましたが、今年からまたパートとしてあちこちの大学で教えています。働き始めるとオンライン授業になってしまいましたが、私は生徒たちに、社会人になったときにオンライン会議などで使えるし、これはいい経験だと言っています。
私は仕事をするのが好きですが、好きでいられる仕事をしたいと思っています。仕事を楽しめば、いい先生でいられるからです。
オーストラリアの大学で、高校の音楽と体育の先生になるために勉強をしていました。
大学までフルートをしていたので、今も自分のフルートを持っています。娘のピアノの先生が、地域のコミュニティーホールで高齢者の方に歌のコンサートをたまに開いているのですが、私も2回ほどその場でフルートの演奏や歌を歌ってほしいと頼まれたことがあり、ボランティアで演奏しました。
12歳の時に初めて日本に来てホームステイをしました。学校からの募集案内を持って帰った時のことを今でも覚えています。日本行きは無理だと思っていたのですが、数週間後にお母さんから「あなた行くよ!」と教えらえてびっくりしました。私の学校から行ったのは、私一人だけでした。
日本の文化も食べ物も人々も大好きになりましたが、たぶん1番私に合っていたのは、物事が時間通りに行われることだと思います。私は自分の子供や生徒に1分でも遅れると厳しく、「(9時と言ったら)9時やで!30秒でも(遅れたら)あかん!」と言っています(笑)
英語と、日本語をある程度話せます。
日本語は大学で勉強し、その後は日本で習得しました。大学を卒業後に日本に来たのですが、最初は大阪に住んでいたので海外から来た人が多く、英語ばかり使っていました。でも、自分が何のためにここにいるか考えて、もう少し田舎で海外の人が少ない西脇市に引っ越しました。それからは毎日、日本語を使っていたので上達できました。
子供のころはオーストラリアの3つの都市で育ちましたが、ほとんどの時間をブリズベーン市にあるザ・ギャップという小さな郊外で過ごしました。ブリズベーン市から15~20分ほどの美しい町です。
オーストラリアは、広くて自然が多く、人はフレンドリーで、家族との時間を大事にします。日本は仕事を優先しがちな気がしますが、オーストラリアでは仕事は5時に終わり、家族と一緒にご飯を食べ、週末は家族と過ごす、そんなところが日本との違いだと思います。
わあ、難しい質問ですね。日本で好きな場所はたくさんあります。私は山や海が好きですが、私にとって特別なパワースポットは、三重県にある赤目四十八滝です。元気を取り戻すために行きます。ハイキング道は全然きつくないですし、滝が48もあって、すごくいい所です。ぜひ行ってください。
好きな兵庫県の食べ物は、丹波牛と黒豆です。私は脂があんまり好きじゃないので、脂が多い神戸牛より、脂があまりない丹波牛のほうが好きです。
「心がすべてである。あなたは自分の考えたものになる。」 ― 仏陀
生徒たちにも、自分の子供にも、あなたが決心して、努力すればどんなことでもできるし、何にでもなれるんだといつも教えています。私も昔から自分の親や先生たちに、そう言われてきました。音楽の先生になるために大学受験した時、フルートが他の人より特別上手というわけではなかったので無理かなと思っていました。でも、1番じゃなくてもいいから教えたい、という情熱をもって頑張ったら合格できました。
1日はたいてい働いて、もう1日は子供と近くの公園や、夏にはビーチに行ったり、近くでハイキングをしたりするなどして、外で過ごすようにしています。
猪名川町での生活はとても楽しいですし、この町のことを大切に思っています。ここに来てから9年になりますが、多くの点で私の育ったブリズベーンの町を思い出します。どちらの町も山とたくさんの優しい人々に囲まれています。毎朝のジョギングやウォーキングで、地域の人々と顔を合わせて挨拶をするのが好きです。
猪名川町国際交流協会には自分にできることがあれば喜んで手伝いたいと伝えています。猪名川町にとって、オーストラリアだけでなく他の国との国際関係があることはとても有益だと思うので、私にもっと何かできたらいいのにと思っています。
自分自身の目標は、自分の子供たちにとって良きモデルでいることです。具体的には、時間を守ったり、できるだけ手伝いをしたり、自分だけじゃなくて他の人も大切にすることや、幸せになれるように自分でできることを考え行動することなどです。
また、私の周りにいる日本人在住の外国人が日本人にもっと受け入れられることが夢です。世界中にいる人々は考え方や外見が違っていて、それでいいんだと。日本に20年住んでいても、外国人であると、「日本人と(外見や考え方が)違う」とか、「日本人より良くない」というような感じを受けますし、他の人からも同じ意見をよく聞きます。直接的にはあまり言われませんが、日本人としては「これが正しい」というようなものがある気がします。もしかして、日本人だけがそうじゃないかもしれませんね。日本人もオーストラリアに行ったら同じように感じるのかもしれません。
兵庫県にはすべてがあります!山、海、動物、歴史的な場所、食べ物、文化、そしてすてきな人々。無料か安価でできることや見られるものがいつもどこかにあります。兵庫県が大好きです。
日本は、美しい場所です。日本語は素晴らしい言語です。でも、他の国や言語も素晴らしいです。日本だけに留まらず、あちこち行ってみてください。英語が好きじゃなかったり、苦手でもとりあえず行ってみてください。考え方が変わるかもしれません。心を開いて、すべての文化と国を受け入れていきましょう。
明るく前向きに頑張っているミッシェルさんのお話を聞いて、こちらも元気がもらえました。より多くのひとが、自分と違った文化も受け入れ、大切にできる社会が実現したらいいなと思います。
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